本日は快晴
春が早足で近づいている
久し振りにシガーに手が伸びた
日常に戻って頭を空にして、考えが流れるままにしておいた
この時間が貴重である
このところ、午前中をこのようにのんびり過ごし、午後からアトリエに向かうことが日課になっている
そろそろ来週末にあるサイファイカフェSHEのための準備を始める時期だろうか
さて今日もポパー(1902- 1994)によるプラトン論を読むことにしたい
『国家』は正義についての見解が本格的に探究されている
しかし、正義が法の下での平等である(イソノミア)という見解については言及さえしていない
プラトンはそれを見落としたのか、あるいは意図的に避けたのか
当時、平等説が広く行き渡っていたことを考えると、前者の可能性はあり得ない
すでに触れたように『ゴルギアス』では、人間の平等は擁護されていたのである
プラトンの知的誠実性が問題になるとポパーは言う
正義についての人道主義的理論は、以下の3つの提案をしている
1)平等な権利の原理(生まれつきの特権を排除する)
2)個人主義という原理
3)国家の使命や目的は、その市民の自由を保護することにあるという原理
これに対してプラトンは、正反対の原理を提示する
1)生まれついての特権の原理
2)ホーリズム、集団主義という原理
3)個人の使命や目的は、国家の安全性を維持し強化することにあるという原理
これら3点について、これから論じることになる
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