本日は、第11回目のカフェフィロPAWLが開催された
雨天の中、お一方が欠席となったが、4名が参加された
今回はスピノザ(1632-1677)の『知性改善論』(1677)を取り上げた
スピノザが哲学の道に入るようになった考え方が表現されている
最初に、人間が普通に求める善として「富」「名誉」「快楽」が挙げられる
つまり、普通の人にとってはこれが最高善ということになる
しかし、それが真の善であれば問題はないが、そうでない場合には最高善がもたらす幸福を失いかねない
そこで真の善、最高善をどう考えるのかという探求に入る
その背後には、人間は自分より優れた本性(完全性)を獲得することが可能であると考えているという認識がある
その結果、真実の善を、本性に至るすべての手段、最高善を、その本性をできるかぎり他者と共に享受すること、そして求める本性(完全性)を、精神と全自然との合一の認識であるとした
その上でスピノザは、精神と全自然との合一性の認識を、他者と共有するように努力することが幸福につながると考えたのである
さらに、最善の知覚様式、知性の道具である真の観念、虚構された観念や虚偽の観念(誤謬)や疑わしい観念(疑惑)との識別などの検討を経て、永遠なる事物の認識方法について論じられる
いろいろな議論が展開し、目を開かされることも少なくなかった
詳細については、近いうちに専用サイトに掲載する予定である
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