2024年3月9日土曜日

第10回サイファイフォーラムFPSS、活発な議論の内に終わる












今日は、第10回サイファイフォーラムFPSSが開催された

2名の方が欠席となったが、参加者間で活発な議論が展開した

プログラムは以下の通りであった


最初に主宰者による「科学と哲学シリーズ」の第4回で、ソクラテス以前の哲学者のアナクサゴラス(c. 500-c. 428 BC)が取り上げられた

この哲学者はイオニアの哲学と科学をアテナイに伝えた人物とされ、アテナイを哲学の都としたことでも評価されている

神話や宗教から離れた自然主義的な思考の持主で、それがソクラテス(c. 470-399 BC)らの哲学者に落胆をもたらしたことが記録に残っている

現代の言葉で言えば、科学だけでは不十分で、倫理的な思索が必要になるということだろうか

2つ目は、木村俊範氏による「日本のテクノロジーには哲学が無かったのか、置き忘れたのか? 一テクノロジストの疑問」であった

この発表は、前回時間不足のためにできなかったディスカッションに重点を置いたものであった

内容はこちらからお読みいただければ幸いである

3つ目は、佐賀徹雄氏による「社会のための科学について考えること――元工学研究者の問い」で、発表内容はこちらをご覧いただければ幸いである

そして最後は、今回初めての試みとなった一つのテーマを掘り下げて議論するフォーカス・ディスカッションと称するセッションで、テーマは「進歩」とした

これからも工夫を加えながら折に触れて開催したいものである

それぞれの詳しい内容については、近いうちに専用サイトに掲載する予定である


今回の議論においても、相互に関係ないと思われたそれぞれのテーマの間に強いつながりがあることが見え、やや感動しながら議論の推移を見守っていた

以下の写真のように、この議論はアルコールが少し入った後半のフォーラムでも継続されていたことが窺われる

前回同様、今日一日が一つのシンポジウム(饗宴)になっていたことが分かる

非常に良い流れになっていたと言えるのではないだろうか


なお次回のFPSSは、7月13日(土)同じ時刻、同じ場所で開催予定である

参加される皆様には、スケジュール調整のほどよろしくお願いしたい






















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