2023年5月31日水曜日
パリ20日目、瞑想的プロジェを加える
2023年5月30日火曜日
パリ19日目は静かな一日
本日も快晴で、悪い気はしない
日付を見て、5月も押し迫って来たことを知る
知らない間に時が過ぎ去っていたことが分かる
それは時の流れが速いという感覚とは違う
時の流れの中に入っているため、流れに気付かないという状態に近いのではないだろうか
以前にも触れた、フランスに渡ってから16年が経過していることが未だに信じられないというのもこれではないか
どこか浦島太郎を想起させる観察である
浦島は幸福な人生を送ったのではないだろうか
今朝の結論はこんなところに落ち着いた
さて、本日もいつものカフェで単調な作業に当たっていた
あのおやじ今日も来てる、という声が聞こえそうなのではあるが、
適当な時間に引き上げアパルトマンに戻り、作業を続けた
時間が消えているので、全く気にならない
気になるのは、飽きが来た(集中力がなくなる)かどうかである
今日は想定外の進み方を見せてくれた
2023年5月29日月曜日
パリ18日目、初心に返る
パリは本日も快晴
嫌になると言えば、罰が当たるか
今日は一応週の初めになるので、気分が入れ替わるように感じられる
その状態のまま、このところの日課に当たることにした
まず、最近はお決まりになったカフェへ
そこで静かに飽きるまで事に当たる
途中、まだ幼稚園児だと思われるパリの子供たちが入ってきて姦しくなった
この年代から自分の主張をはっきりと言葉にすることを鍛えられている
親にしてみたら、特に鍛えているという意識はないのではないかと想像してはいるのだが、
一旦アパルトマンに戻り、先日モンパルナスで買った本に目を通す
フランス語はぼんやりとしか分からないが、分からないなりに数十ページ読んでみた
哲学の起源に関するもののようだが、古代ギリシア、紀元前5-4世紀よりもさらに遡る気配がある
それと同時に「哲学とは何か」という問いに向き合った書でもあるという
ドゥルーズ/ガタリも指摘しているようだが、この問いに関する書籍は意外に少ないと言っている
おそらく、それぞれの哲学者が自らの書を書かなければならないのだろう
最初の方に、フーコーが『真理の勇気』でも論じている、哲学にある「語る要素」と「生きる要素」のことが出てくる
この書についてはエッセイでもカフェでも取り上げたことがあるので、懐かしい
わたしは2006年暮のパリで、フーコーが尊敬するピエール・アドーからそのことを知り、哲学に入ることに抵抗がなくなったことを思い出した
当時はより劇的で、目の前がサーッと開けたという感じであった
そういう経験はそれまでとんとなかったので、何かが降りてきたのだろう
理論だけでは面白くないと思っていたのは間違いない
そして哲学にそれ以外の要素があることを知り、驚いたのだ
時を経てもその時の考えに変わりはなく、語ること、書くことが生きることとどこかで繋がっていなければやる価値はないと思ってやっている
今日の午後は期せずして、初心に返る時間となった
2023年5月28日日曜日
パリ17日目はぼんやり過す
17日目のパリだが、本日も快晴
一体どうなっているのか
そして「まだ」日曜か、といういつものつぶやきが聞こえる
一日をたっぷり使っている、使い切っているからの感想なのだろうか
日本にいる時の長さを遥かに凌駕している
実際には何日になるとか、何週間滞在したという感覚自体が消えている
これは素晴らしいことなのである
今日は定点にいて、一日の流れをぼんやりと観察
日曜日には相応しかったのではないか
いつ頃からだろうか、アパルトマンの肌寒さがなくなっている
2023年5月27日土曜日
パリ16日目、第二の問題解決に向けて歩みだす
<Book Review's Storeの新商品>
— 週刊読書人 (@Dokushojin_Club) May 27, 2023
★週刊読書人2023年5月26日号
特集鼎談=長瀬海×山﨑修平×渡辺祐真/スケザネ
村上春樹『街とその不確かな壁』を読む
★図書新聞2023年6月3日号
【巻頭書評】
矢倉英隆著『免疫から哲学としての科学へ』(みすず書房)を読む
寄稿=石井哲也https://t.co/Ry4FrBmSbq
2023年5月26日金曜日
パリ15日目、あるいは時間の不思議
今日も快晴である
午前中は昨日の残りを片付け、午後から街に出ることにした
目的のところに行く途中、いかにも週末の午後という景色に何度も出会った
写真ではその雰囲気が感じられないのは残念である
用事を済ませた後、カフェを2軒梯子した
1軒目がなぜかネットに繋がらなかったので、いつもの場所に移った
これは以前にも書いたが、フランスに渡ってからすでに15-6年経過していることがどうしても信じられないのである
その思いが再び浮かんできた
コロナで日本に3年いたこともではあるのだが、
このあたりの時間が消える感覚の不思議はどう考えたらよいのだろうか
知らない間に時間が流れているということなのか
そうだとしたら、怖ろしいことである
ただ、時間が消えているのだから、精神的には年をとらないということも言えそうである
とにかく不思議な現象である
これからも思い出したいテーマになりそうだ
2023年5月25日木曜日
新しいアトリエをパリに発見、という感覚
今日でパリ14日目である
朝から快晴ではあったが、今日は一日籠り、淡々と一日を過ごした
昨日の観察通りになってきた
これまでの感想は、当初感じた3年という空白を感じることのない状態で生活ができている
日本にいる時には見るのが億劫になっていた海外のYoutubeもすぐ横にあるという感じだ
最近ではYoutubeを開いた時に出てくる出しものが様変わりしてしまった
それからYahooニュースは見られなくなり、MSNもフランス版に変わっている
フランスに渡って暫くして日本に帰った時に浮かんできた感想に、パリが離れにある書斎のように感じたというのがある
今回の滞在の現段階での感想もそれと重なるところがある
それは、新しいアトリエがパリにできたという感覚だろうか
悪くない感覚である
2023年5月24日水曜日
一日の流れが安定してくる
2023年5月23日火曜日
パリ12日目、平穏の内に過ぎる
2023年5月22日月曜日
日課に集中できた一日、あるいは町が出す「騒音」
2023年5月21日日曜日
パリ10日目、第2の問題に向けて歩み出す
そして今日も明けた
これは一日の始まりの最近の感慨である
前日の最後には、今日はこれで終わりだという感覚が訪れる
しかし、一夜明けると彫刻すべき新しい一日が目の前に在るという気持ちになる
今日はどういう一日になるのだろうか
振り返れば、昨日も1時間くらいは歩いていた
それもかなりの速歩で
日本ではあり得ないので、よい傾向である
そして、昨日今日と第2の問題解決に向けて考えていたが、その準備はほぼ整ってきた
これで解決ではないが、そこに向けて歩み出すことができるようになった
日課のようになったものに対しては、気分に任せて(=決して無理をせず)当たるようにしている
ストレスフリーでいることが、長続きするためには何よりも大事になると考えているからである
パリ滞在中もそれで通したい
2023年5月20日土曜日
パリ9日目は凪の日常
早朝こそ曇天だったが、本日も快晴になってくれた
昨日から始めた問題について、さらに思索を進める
次第に対処法が見えてきた
もう一日置いてどうするか考えることにしたい
今日の出来事は、支払いにドル札を出して店の人に驚かれたことだろうか
最初、なぜ驚いているのか分からなかったのである
何かが進行しているようだ
その他には特に変わりなく、最近の日常になっていることをやって過ごした
2023年5月19日金曜日
パリ8日目? 新しい問題に向き合い始める
今日は、パリ実質8日目になるのだろうか
それにしても、いつもの「まだ」金曜なのかという感覚がついてまわる
昨日同様、晴れ上がっている
アパルトマンは相変わらず肌寒い
これは想定外であった
さて、今日は午後から外に出た
外は暖かいので気持ちがよいからでもある
新しい問題解決のために、まず問題を整理することにした
カフェに入る
そこの空気も自由である
日本では私語は禁止されているのか、従業員が会話することは殆どない
こちらは自由に人間同士が話している
いつ注文を取りに来るのかもわからない
わたしにとっては、何とも言えないいい感じなのである
そこで問題の概略を纏め、先日のプリント(文房具)屋さんで印刷する
明日からじっくり考えていきたい
2023年5月18日木曜日
珍しく快晴のパリに戻る
2023年5月17日水曜日
ニューヨーク3日目、問題がほぼ解決する
今朝も早く目が覚めた
今日も快晴であった
朝8時からハドソン川の方に向かった
この川を眺めるのは、その昔ニューヨークに住んでいた時以来ではないだろうか
想像していたのは全く違う景色であった
それにしてもマンハッタンに来るとよく歩く
そしてそれが余り苦にならない
それは他の人がよく歩いているからだろうか
彼らは機械のように歩くという印象だ
逞しい
人間は歩く動物であるということに気付く
これはわたしの観察だが、こちらでは思考も計算に基づく思考が優勢のように見える
いかに効率よく理に適ったものにするのかという科学的思考で元気がよい
迷いがないと言えばよいのだろうか
昔のわたしも周りがそうなので意識しないうちにそうなっていたのだろう
それが変わったのは新しい思考に気付き、フランスに向うことにしたあたりからである
わたしの分類で言えば、意識の第2層止まりの思考から第3層を巻き込んだ思索への転換であった
やはり大きく違うのである
今回パリからニューヨークへ移動する中で、最近の2作で強調したことを再確認することになった
さて今日は、午後から昨日の続きのお話をしに出掛けた
お相手が、前回お会いしたのはいつでしたっけ、と真面目に質問してくるのを聞き、脱力
この間、かなりの人に会っていたことを想像させる
ただ、1時間ほど、今日は時に3人が加わり、問題解決に向けて積極的に当たってくれた
経過もその都度示してくれながら
規則はあるのだが、マニュアルに雁字搦めにされていない様子が伝わってきて好感を持った
人間が生きているのである
お陰様で昨日よりはかなり進み、当分は問題なく行けそうである
日本にいると別世界の出来事のように感じ、意識から飛んでしまうのだが、こちらに来るとそれが迫ってくる
具体的な人間を前にしているので、対処する気にもなる
それと話している中で、7年に及ぶアメリカとの関わりもかなり深かったことに気付くこととなった
ただ、まだ残された問題があるので、いずれこの地を踏まなければならないだろう
アメリカに対する精神的なブロックを解くことも必要になりそうだ
それにしても、実質2日で予想を超える成果があったことになる
そして旅程もピッタリだった
今日がニューヨーク最後の夜になるが、少しだけリラックスできそうである
2023年5月15日月曜日
ニューヨーク2日目、事態の打開に向けて動き出す
2023年5月14日日曜日
10年振りのニューヨークに辿り着く
全くの想定外の移動日となった
今、相変わらずの曇天のパリからモントリオール経由でニューヨークに入ったところである
アメリカに入るにはESTAが必要であることは知っていたが、カナダのことが頭から消えていた
カナダに入る時にもeTAという電子渡航認証が必要だということを空港で知らされる
ということで、パソコンを開けて四苦八苦しながら、係員の指示も仰ぎながら何とか出発までに準備することができた
汗びっしょりのデジャヴュであった
機内ではアメリカにいた当時よく聞いていた音楽とともに快適な時間を過ごした
そして空港からのタクシーだが、支払いの様子が変わっていた
客の席の前にある画面にカードか現金かを選択するところから始まり、最後にチップの額を20%、25%、30%から選択するところで終わる作業をしなければならなかった
その昔のチップは客の好意によるものだと思っていたが、今ではむしり取られるような感じである
ただ、一夜明けてカフェで発見したのは、下の方に遠慮しますという選択肢もあることは分かったのだが、
それからホテルに入ったが、現代的で無味乾燥なデザインの部屋で疲れが増してきた
考えて予約したつもりだったのが、当てが外れた感じである
さて、明日から問題解決に当たるつもりだが、どうなるのか全く予想ができない
その結果に関わらず、20代後半から30代前半までの5年間を過ごした古巣を味わって戻ることにしたい
前回の訪問は2013年の秋になっているので、その時からすでに10年が経過したということになる
わたしの中ではつい最近なので本当に驚きである
こういう感慨がどんどん増えている
第一、フランスの大学院に入ったのが2007年なので16年前になる
こちらの記憶も新鮮なままあるので、信じられないのである
この間の時間が何を齎したのか
そう問いかけたくなる
それはこれから少しずつ見えてくるものだと思いたい
2023年5月13日土曜日
パリ6日目、純度の高い天空の時間を確保するには
パリ6日目、今日も曇天から始まる1日であった
夕方に青空が覗くこともあるが、パリはこんな感じだっただろうか
ただ今日は午後から明るくなり、夕方には快晴になってくれた
さて、今日は特にやらなければならないこともなかったので、アパルトマンで現在抱えていることについてぼんやりと思いを巡らしたり、仕事のようなものに当たったり、手に入れたばかりの本に目を通し瞑想したりしていた
このような一日はその昔のフランス生活を思い起こさせる
日本での一日との違いを一言で言うと、時間の純度になるだろうか
ここでは天空の時間になっているのである
今回それが明確になった
また不思議ではあるが、日本では難しかった「パンと水」のエピキュリアンの生活にもごく自然に入っていける
つまり、精神の生活に入ることがより容易になっているとも言えるだろうか
これはおそらく、日本での対策をあれこれ考えるのは時間の無駄ということを教えているようにも見える
ここでもやはり、飛ばなければならないということか
2023年5月12日金曜日
パリ5日目、モンパルナス散策、『免疫から哲学としての科学へ』の書評を読む
と題されている
じっくり読み込んでいただいた様子が伝わってくる
ここに謝意を表したい
2023年5月11日木曜日
パリ4日目、この滞在で試みること
2023年5月10日水曜日
パリ2日目、異常事態に対応する準備の後は散策
昨日の午前中は、全く想定外の事態に対応するために計画を練っていた
アメリカで問題が発生したのだが、電話では埒が明かないという
そのため現地に行かざるを得なくなった
最初に頭に浮かんだのは、日本に帰ってからまた出かけるのは大変だというものであった
自分が現在、アメリカにより近いところにいるという認識がなかったようである
これに似たようなことは過去にもあった
フランスにいた時のことだが、イギリスは遠い国なので行くのは大変だと思っていたのである
いずれにせよ、日本にいると立ち上がるのに一苦労するので、不幸中の幸いと言うこともできるだろう
こういうことでもなければアメリカに行くこともないだろうと思い、決心した
電話の主は自信ありげであったが、向こうに行ったからといって問題が解決されるかどうか分からないと思っている
ただ、行かなければ何も始まらないことは確かである
頭を絞って計画を立てた後、用事を足しに雨の中を散策を兼ねて出かけた
日本ではそんな気になかなかならない
傘に当たる雨の音も悪くない
まず、大家さんに書類を送るために、コピー屋さんでプリントアウトしてから郵便局に向かった
日本のようにコンビニにコピー機がある国とは違うので、その都度お店の人とのやり取りがある
ゆったりした感じがする
それからイタリアンでデジュネの後、少しだけ仕事のようなことをしてから帰って来た
結局、往復で2時間以上歩いたのではないだろうか
これが日課になると、日本での運動不足が解消されるのだが、、
夕方からは晴れ上がってくれた