今日は第7回のベルクソン・カフェと第9回カフェフィロPAWLを合同で開催した
年度末のお忙しいところ、参加していただいた皆様に感謝したい
テーマはアラン・バディウ(1937- )による「幸福と反哲学」とした
これは『真の幸福の形而上学』Métaphysique du bonheur réel (PUF, 2015) の第2章に当たる
今回は日本語訳を配布して、日仏を対照させながら読み進んだ
第一に興味を持ったのは、哲学に対する反哲学とは何を言うのかということと、それがどのように幸福に関連してくるのかという問題であった
冒頭にある「反哲学者」の定義によると、自らの実存の出来事を概念的な構築と対峙させる哲学者である
彼らの言う真理とは、頭の中で構築されたものではなく、出会いや実際に体験したものでなければならない
キェルケゴール(1813-1855)は、真理は内部にあるもので、主観性そのものが真理の特徴であると言っている
反哲学で重要になるのは主体になることで、それは純粋な選択にかかっている
その選択は偶然の出会いにより促され、真の幸福、真の生活はその後に現れる
それは平凡な満足を乗り越えなければ達成されない
他の反哲学者として、パスカル(1623-1662)、ルソー(1712-1778)、ニーチェ(1844-1900)、ウィトゲンシュタイン(1889-1951)、ラカン(1901-1981)などを挙げている
反哲学に対する哲学は、概念的で、体系的で、科学的なものであり、バディウ氏は哲学者に属しているとしている
ただ、反哲学からの挑戦を真面目に受け止め、考えなければならないという
詳細は専用サイトに掲載する予定である
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