前ブログにその過程を書いている
今日それを読み返してみたが、なかなかよいところに気づいている
彼の哲学のエッセンスが自分の中で出来つつあるものと重なる
あるいは、その方向性で進みたいと思わせてくれるところがある
ただ、以前のように、そう感じた時の記憶が鮮明に蘇るということはなくなっている
フランスにいる時に経験したこととは大きく違うようだ
シェリングは自然をどのように考えていたのだろうか
彼は自然を3つのステージを持つものとして捉えていたという
第1段階は、「物質の動的な構築」に当たり、そこでは引力と斥力が物体を構成している
どこか、エンペドクレス(c.490 BC-c.430 BC)の「愛(引力)」と「争い(斥力)」を想起させる
1799年にはフランツ・ブレンターノ(1838-1917)に倣い、引力と斥力を結び付けるものとして重力を想定する
というところから、第1段階は「物質」あるいは「重力」のステージとされる
第2段階は、磁気、電気、化学的過程などの物理学の普遍的範疇が関与する
これは「光」のステージと呼ばれた
そして第3段階は、植物、動物、人間のような有機体の中で生きている自然となる
この段階は、感受性、興奮性、再生によって特徴づけられる「生命」のステージである
シェリングは、自然の構造を哲学的に提示することの重要性を主張し続けたという
それをやらないとすれば、哲学の名に値しないとでも考えていたかのようである
こちらの世界もおいおい覗いてみたい
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