2023年3月3日金曜日

「出会い」再考
















今回のベルクソン・カフェにキーワードとして出てきた「出会い(rencontre)」

この言葉は2005年にブログを始めて以来、わたし自身のキーワードにもなっていたので、興味深くバディウさんの論を読んだ

出会いが齎す緊張を含んだ「選択」

それこそが真の幸福すなわち絶対へと我々を導くという

そういう認識が初めからあったわけではないが、目の前に現れる扉の向こうには何が見えるのかという好奇心が、先に進む後押しをしてくれていたようだ

その歩みが実は絶対的なるものへの道であるというバディウさんの見方は、わたしに力を与えてくれる

最初は「反哲学」に興味を持って選んだテクストであったが、振り返れば、わたしの歩みに理論的な根拠を与えるものであることが判明

これなども偶然が齎した「出会い」だったと言えるだろう

それを「出会い」と認めるためには、注意深い観察が必要になる

それまでの流れとの僅かなズレを感じ取らなければならないからだ

そして、それがどんなに些細なものであれ、絶対的なるもの=真の幸福に繋がる契機になるということも忘れないことだろう







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