今日は第14回のサイファイカフェSHE札幌の日で、拙著『免疫から哲学としての科学へ』の2回目の読書会であった
北の都といえども暑さは容赦をしてくれない中、7名の方の参加があり、充実した質疑応答があった
今回は、仮説の意義や自己免疫、共生、オーガニズムの問題について考えた
最近明らかになっていることは、我々は単独で存在していることはできず、あるいは実際に他の生物と共生関係を保ちながら生きている
開かれたプロセスとしての存在、関係性の中にあるわれわれの「生」という視点から思索を深めるための起点を得たような気分である
詳細なまとめは、近いうちにSHE札幌のサイトに掲載する予定である
こちらを参照していただければ幸いである
九鬼周造(1888-1941)に次の歌がある
一巻にわが半生はこもれども繙く人の幾たりあらむ
創作者が感じるであろう孤独や空しさのようなものが窺える
その背後に、それでも書くのだという固い気持ちもあることを信じたいところではある
このような境地から見ると、今回のような会で拙著が丁寧に読まれる機会が得られることは至福と言ってもよいだろう
長いスパンでいろいろな方の中を通り過ぎることになるとすれば、嬉しい限りである
第3回の読書会は、10月18日(土)に開催予定です
詳細は追ってお知らせいたします
興味をお持ちの方の参加をお待ちしております
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