昨日で今年の夏のカフェ/フォーラムシリーズを終えた
2つのカフェと1つのフォーラムであったが、2つのカフェとも東京と札幌における拙著『免疫から哲学としての科学へ』の読書会となった
読書会をやりながら感じていたのは、全くの想像ではあるのだが、この本を一人で読むだけでそこに書かれてある世界を掴むことはかなり難しいのではないかということであった
かといって、この読書会で補足しながら話していることを本の中に入れることにも無理があるように見える
膨大な本になる可能性があるからだ
今回の本に関しては、かなり細かい科学的事実を拾い上げ、事実の間の論理的なつながりを明確にすることに努めた
その理由は、この本の内容がこれからの省察の基礎になるものなので、それを最初に示しておくことが重要だと考えたからである
将来何らかの疑問や問題が出てきた時に戻るべき資料庫を用意しておくという意味もあった
また、最初からメッセージを掲げて進み、その背後にある事実を置き去りにするというやり方には与したくなかったからでもある
そのため、事実を把握するのにかなりの労力を要することになるが、その部分が著者による解説で軽減されるということがあるのではないだろうか
また、これからの読書会では、事実から思考を飛躍させるところも出てくるので、そのような部分でも著者の声はさらに参考になるのではないかと想像している
いずれにせよ、この読書会は以下の予定で続くことになっている
東京: 11月14日(金)「免疫の形而上学」
札幌: 10月18日(土)「オーガニズムレベルと生物界の免疫」
2026年4月?日(土) 「免疫の形而上学」
興味をお持ちの方の参加をお待ちしております
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