昨夜はもう半世紀になろうかというお付き合いになる友人とのディネとなった
丁度、拙著『免疫から哲学としての科学へ』が届いたところだったとのことで持参され、サインを頼まれた
ご自身のお考えも纏めたいようだが、仕事を継続しているとそのための時間を取るのが難しいようであった
早速、本の内容といっても目次を見た後の感想とのことだが、矢継ぎ早にいろいろ出された
免疫や生体防御という言葉をどのように考えるのか
細菌の免疫システムとされたCRISPRなどは本当に免疫システムと言えるのか
さらに、科学者の仕事をどう考えるのか
科学の先に哲学があるとすると、科学者を低く見ることにならないのか
科学が明らかにしたもの以外に言うべきことはないのではないか
この本にあるような内容に文系の人はどのように反応するのだろうか
免疫学者でもこの手の本を読もうという人はあまりいないのではないか
などなど、感想というよりはクリティークの方が多かったようだが、あっという間に時間が過ぎた
その中で、サイファイ・カフェでこの本を対象に語り合う会を企画してはどうかという提案をいただいた
議論するテーマには事欠かないだろう
まず、免疫に対する見方がある
それから、科学という営み、科学者の役割、さらに哲学の方向性なども考えられる
実現すれば、これまでのカフェ/フォーラム活動の応用編のような感じになるのではないだろうか
秋までにはまだ半年以上あるので、1つのオプションとして考えても面白いかもしれない
どれだけの方が読むことになるのかは分からないが、前向きに検討することにしたい
最後は科学から離れて、人生の後半をどう生きるのかという問いが出された
こちらも大きな問題で、多くの人が興味を持っている可能性があるので、語り合う機会があってもよいかもしれない
ということで、充実したランデブーとなった
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