『医学のあゆみ』誌に連載していたエッセイ「パリから見えるこの世界」(2012-2022)を折に触れて読み返すことにした
その際、英語に翻訳する作業も加えて
別の側面が見えてくるのではないかと期待してのことである
そろそろ細かいところが記憶から消えて始めているので、丁度良いのではないかとの思いもあった
この場合の「記憶から消える」ということだが、書いたことは記憶の倉庫には在るのだが、意識の表層からは退いているため、すぐには引き出せないという意味である
読んでいくとそれらのほとんどは見事に蘇ってくるので、記憶装置は機能しているとみてよいだろう
それは驚くべきことである
エッセイのすべてをこのようにして読み終えるには、2-3年はかかるのではないだろうか
その膨大な蓄積にも目を見張る
このような作業は、井筒俊彦の「自己」に近づき、「自己」を引き寄せるためにも有効になるのではないだろうか
そんな気がしている
いずれにせよ、他のプロジェの息抜きとして機能してくれるとありがたいという思いである
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