2023年6月26日月曜日

ブーニン、あるいは何もしない時間の大切さ



















このところ、日課に当たる時の精神状態が非常によいようだ

集中力が高まり、注意深くなり、忍耐強くなっている

これまでで一番いい状態ではないだろうか

ただ、目の前にあるものに向き合うだけなので、一種の機械になっているようにも感じる

また、この集中は体に疲労をもたらす

そのためか、新たに加わった日常は結構疲れそうである

まあ、無理をしないで続けることにしたい


ところで、昨夜寝る前にテレビをつけると、ブーニンさんの復活までのドキュメンタリーが流れていた

以前にも観たことがあるので消そうとしたが、新しい発見があるかもしれないと思い、再度観ることにした

今回改めて気づいたことは、何もしない時間の大切さであった

わたしの場合には、所謂仕事をしていると思考が狭められると感じ、16年前に一切から自由になる生活を選んだ

彼の場合には、病気のためピアノを弾くことができなくなり、おそらく絶望も味わったのではないかと想像される

しかし、この9年という時間にいろいろなことを考えた、というようなことを言っていた

その感覚が分かるのである

忙しく仕事をしていると、このような時間を持つことができない

たとえ仕事の合間に静かな時間を取って考えると言っても、その深さはすべてから身を引いている時の思考には及ばない

根源的な思考には至らないのである

昨夜は期せずしてこのことを確認することになった






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