Kandinsky, Mouvement I (1935)
明日、パリを発つことになった
意識の上では永い滞在となった
日本を出る前に考えていたことと併せて振り返ってみたい
まず、日課として考えていたことは、当初の予想を遥かに上回る進捗を見せてくれた
信じられないことである
なぜそうなったのかは分からないが、今後のための参考になった
それから最も重要だと考えていたのが、これからに向けての大きな絵を描くことだが、その切っ掛けのようなものを掴むことができた
この過程は自由で広い内的空間が求められるので、こちらの環境が何らかのよい影響を与えたのだと思っている
現状はあくまでもその端緒を掴んだに過ぎないので、これからそれに繋がるようなものを紡いていくことになるだろう
その他、いくつかの問題が発生したが、1つは解決し、もう1つは今後の展開を待つという状態である
以前にも触れたが、これらの問題がパリにいる時に発生したのは幸いであった
あとは問題が解決に向けて動き出すことを願うばかりである
物理的にはひと月程度の滞在であったが、実に内容の濃い時間となった
またの機会もありそうな予感がしている
今日も朝から日課から始めるべくカフェに向かったが、何ということか
いつもの場所は工事中で立ち入り禁止
それを知ったのは物が出てきた後
仕方なくコーヒーとともにアパルトマンに戻った
日常にはこういう想定しない小さなことが織り込まれている
そのシンコペーションを味わうことができるようになって久しい
ということで、今日はアパルトマンに落ち着いてみることにした
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