今日から1年振りのパリである
非常にタイミングよくパリ訪問の予定が立てられていたことになる
天の配剤とでも言うべきなのだろうか
そのことに関連するのだが、今日の機内で重要なことを思い出した
拙著 Immunity の校正中に向き合っていた問題点があったのだが、それをどう解決したのか思い出せないことに気付いたのである
こういうことはないので調べてみると、手が付けられないままになっていた
その時の記録を読むと、最初の問題点に解決を与える文章が他のところにも使えそうだということでいろいろ調べていて、そちらに注意が集中してその問題は解決したのである
しかしその過程で、オリジナルの問題を忘れてしまったようなのだ
このようなことは気付かないうちに起こっているのではないかという疑念が湧いてくる
是非手を加えたいので、まだ校正が間に合うかどうか問い合わせたところである
もし今回旅行に出ていなければ、そのことに気付かずに終わっていた可能性が高い
その意味でも、何かの巡り合わせを感じている
ところで、今回のパリは昨年と何かが大きく違う
昨年は、免疫論の英訳が中心で、その合間に出版社とのやり取りもあり、着いて早々ニューヨークに行かなければならない用事ができた
ということで、仕事のようなものに絡まれ、慌ただしかったという印象が強い
しかし今回は、そのようなものはなく、自由に考えを羽ばたかせる時間として使えそうである
住まいも昨年はパリの南だったが、今年は東に変わっている
昨年同様、アパルトマンの周囲は音が全くしない静けさの中にある
早速、軽い夕食を、と思って外に出た
お店の人がデジュネには何がよろしいですか、などと訊いてきた
この人なぜフランス語を間違っているのかと相手のせいにしていたが、まだお昼時だったのである
気付いたのは店を出て時計を見た時
これから増えてきそうな嫌な瞬間であった
このような調子だが、今回の滞在が何を齎してくれるのかには興味がある
注意深く観察したい
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