拙著 Immunity の校正ゲラを先週送ったが、この間、いろいろなやり取りをしていた
細かいことばかりなのだが、その都度確実によくなっていったように感じている
そして昨日、おそらく最後になるだろうやり取りを終えた
この過程を通じて不思議な感覚を味わっていた
日本の場合、これはわたしのケースだが、どこかの段階で編集者との「面」識ができた
そのため、近くで仕事をしているという感覚があった
ところが今回は、最初から最後までメールだけのやり取りで、相手がどのような感じの人なのかも分からない
それでもバーチャルな言葉の交換だけで、ものことは前に進んでいく
言葉を発すればそれに反応するということをくり返しながら、機能的な結びつきだけで作品が出来上がるのである
こちらが送った原稿が知らない間にどこかで本に変容しているという感じで、遠くの出来事のようである
この関係性は現代の特徴を表しているのかもしれない
まだ日本の方が若干リアルな要素が残っているということなのか
あるいは、今回は単に物理的な距離が大きかっただけなのか
AIの進歩などの加速も相まって、これからどんどんリアルな関係が減ってくるということになりそうである
そう考えると、昨日案内したカフェ/フォーラムのようなリアルな会の意味は計り知れないのかもしれない
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