2025年12月24日水曜日

ミシェル・アンバシェ『自然の哲学』を読む(17)































本日から、第2章、第3節「自然哲学と実証哲学」に入ることにしたい

この2つの哲学をつなぐ関係は、オーギュスト・コント(1798-1857)が示している

彼が主張する「実証哲学」と、ニュートン(1642-1727)以来「自然哲学」と呼ばれているものとの間には多くの類似点がある

しかしアンバシェによれば、自然哲学が自然現象という唯一のカテゴリー向かうのに対して、実証哲学は現象の全体に通暁し、天体の自然学である天文学、地上の自然学である生理学あるいは有機体の自然学、さらに社会の自然学である社会学などを包摂するという違いがある

実証精神はその出現以来、その枠を慎重にはみ出していったと見ている

実証主義はコントが歴史を省察したところに起源がある

彼はどのように自然を考察することを学んだのであろうか


まず、2-3-1「自然の秩序と技術の進歩」を読むことにする

コントが発見したとする「偉大な基本法則」として、3段階の法則がある

すなわち、我々の認識は、神学的あるいは虚構的状態、形而上学的あるいは抽象的状態、実証的あるいは科学的状態を次々に経過するというものである

神学的状態においては、人間精神は自然の諸現象を超自然的作動因の直接的産物として見る

この状態の一般的変形としての形而上学的段階においては、超自然的作動因に代わり、抽象的な力が自然現象を説明することになる

そして、実証的段階においては、「宇宙の起源や運命を探究することも、諸現象の内的原因を認識することもやめて、推理と観察をうまく組み合わせて活用しながら、もっぱら現象間の有効な諸法則を発見することに努める」

最後の段階と、その前の2段階との差を次のようにまとめる

神学者や形而上学者は、人間と世界の起源と運命について、解決不能な思弁へとしゃにむに突き進む

神学的思考は出来事の流れを神の意思、もしくは摂理の意図に依存させることにより、決定論からも実証的予見からも引き離す

これに対して実証主義者は、「賢明な慎み」を示し、実際的な問題にしか関心を抱かない












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