今から10年前の今日の今頃(時差を無視すれば)、スートゥナンス(博士論文審査会)があった
丁度そのひと月前にパリ同時多発テロ事件が発生、大学は閉鎖状態の中でのことであった
入り口で荷物検査の後に入った構内は、警備の人を見かけるだけの殺伐とした状態であった
あのような状態での発表会は、今振り返れば異常としか言いようがない
と同時に、懐かしい
年の初めにそれまでの資料が入った2つのパソコンをブリュッセルで盗まれ、スートゥナンスまでたどり着けるとは思っていなかった
しかし、その経験をし、翌年に博士号を与えられたことで新しい意識が芽生えてきた
それは哲学教育を受けた者としての義務のようなものであった
それまではシオラン(1911-1995)がそう願ったように、縛りのない学生としての生活を永遠に続けようと思っていたので、その変化は驚くべきものとして映った
今朝は当時の心象風景を垣間見るために、ブログを読み返していた
そして、現在のブログのヘッダーの写真は、この時期(2015年12月5日)に撮影されたものであることが分かった

0 件のコメント:
コメントを投稿