今日は午後から、スローターダイクさんの最後の講義を聴きに出かけた
タイトルは「西欧への敵意から白人恐怖症へ」となっていたが、「東は東、西は西」のラドヤード・キップリングの言葉を借りれば "Get away, European people!"(欧州人よ、帰りなさい)だと言って話を始めた
19世紀からのヨーロッパ批判の書について語っていたようだ
半分ウトウトしていたが、いくつかメモしておきたい
たとえば、『ロシアとヨーロッパ』を著したニコライ・ダニレフスキーの汎スラブ主義運動があるという
第1は戦争を始める残酷さ、第2は党派の不統一、第3は真のキリスト教の歪曲
ヨーロッパがスラブ民族を支配しようとする動きも含まれているようだ
それから、ブラジルの詩人オズワルド・デ・アンドラーデの『食人宣言』にも触れていた
これは、ヨーロッパ文化を無批判に受け入れるのではなく、自国の文化に照らして受容しなければならないという考え方を唱えたものだという
そのことをシェークスピアをもじって "Tupi or not Tupi, that is the question." と表現した
Tupi とはブラジルの先住民のこと
文化的カニバリズムに要注意ということだろう
もう一つ、カメルーンの哲学者アキレ・ムベンベの『黒人理性批判』(Critique de la raison nègre, 2013)が(要旨に)取り上げられていた
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