2024年6月29日土曜日
想像を超えたアイディア
2024年6月27日木曜日
パリメモを読んで、いくつか確認する
2024年6月26日水曜日
拙著 Immunity のプロモーション
拙著 Immunigy: From Science to Philosophy の刊行予定(8月上旬)が近づいてきた
それに合わせるかのように、出版社がプロモーションをやっていることを知らせてきた
その際に使う X(Twitter)、Facebook、LinkedIn 用のイメージが添付されていた
上の図は FB 用である
おそらく他の出版社も同様ではないかと想像しているのだが、これまでにもあの手この手でいろいろなプロモーションをやっている
大袈裟に言えば、発売前から休むことなく闘っているという印象だが、彼らにすると極自然なビジネスのやり方なのだろう
日本にいると、このような宣伝をすることに抵抗を感じるのだが、少しずつその抵抗感が薄れてきた
今回のパリ滞在で彼らの日常を肌で感じ直したことも、この過程に関係していそうである
2024年6月25日火曜日
パリからの機内で興味深い出会い、そして本日、無事帰国
本日、一カ月のパリ滞在を終え、無事帰国した
パリからの機内で興味深いことが起こった
気付かなかったのだが、横にフランス人夫婦が座っていた
途中、退屈したのか、話しかけてきた
ひょっとすると、同じ匂いを感じ取ったのかもしれない
すでに年金生活に入っているとのことで、わたしにまだ仕事をしているのか確かめてきた
今回の旅は、息子さんの嫁がカンボジア人なので里帰りに付いてきたという
新しい世界を前にやや興奮気味であった
この方のお子さんたちはセネガルとイタリアにも関係を持っているようで、インターナショナルだ
さて、8年ほど前のある日(日にちを覚えていた)、突然覚醒したということを語っていた
それまで気付かなかったあるべき人間の心の持ち様が見えたのだという
日常生活のどうでもよいことに心を奪われるのではなく、重要なことに心を配ること
それ以来、そういう心の動きをしている人が分かるようになったという
内的世界が広いと言うか、人間として話ができる状態にある人とそうでない人が明確に違うことに気付いたようだ
これはわたしが言う意識の三層構造の第三層の重要性と繋がるような気がして確かめてみた
しかし、その点はよく分からないとのことだった
ただ、l’environnement mental(心の環境)という言葉が出てきて、あるべき心の状態というような意味で使っているのではないかと思われた
お金を儲けても心の環境はどうなのか、という使い方である
金とか名誉などの外的なものに価値を認めず、真善美を求めるのが人間のあるべき姿だという考えは、古代ギリシアから哲学が教えているところで、よく理解できる
また、フランスにいた時には何を食べていたのかを訊いてきたので、粗食の内容を伝えると、あまりいいものを食べていなかったようだねとの反応
こういう時に有効なのが、エピクロスのパンと水である
この答えにも納得していた
当然のことだと思うが、最近のフランス、ヨーロッパにも思いを致しているようであった
考え方は、ル・ペンでもマクロンでもなく、寧ろメランションに近いようなお話であった
そして最後の方で、家にいる時は何もしないのか?と訊いてきた
「勿論何も(Rien)! Penser 以外は」と答えるとニヤリとして、それは重要なことだと言っていた
このようなやりとりが1時間ほど続いたのではないだろうか
話が通じる人間を発見できることは大きな悦びである
すでに触れているが、今年のパリ滞在は昨年以上にいろいろなアイディアが浮かんできた
いずれも時間を要するものばかりである
これからどれだけ育て上げることができるのか
興味深い問題である
2024年6月23日日曜日
安藤忠雄のインタビューを観る
2024年6月22日土曜日
今回の滞在の目的が見えてきた
2024年6月20日木曜日
オデオン、リュクサンブール公園辺りを散策
2024年6月18日火曜日
よい読みとモーリシャス音楽
2024年6月17日月曜日
スローターダイクさんによるヨーロッパ批判の書の話を聴く
2024年6月16日日曜日
大きな枠組みを書き始める
2024年6月14日金曜日
香港の高校生からインタビューを受ける
今日、香港のハロー・インターナショナルスクールの学生さんから免疫に関するインタビューを受けた
Hanson Wenというその学生さんは、LinkedInに先日出した拙著 Immunity の案内を見て興味を持ち、インタビューを申し込んできた
積極的で、意識が開かれた高校生と言ってよいのだろう
本はまだ刊行されていないので、認知の要件に関する minimal cognition 問題について触れた論文を読んでから議論することになり、今日を迎えた
使い始めたばかりの LinkedIn が思わぬ効果をもたらしてくれたことになる
インタビューはかなり専門的でポイントとなるところをついてくるもので、現代の高校生のレベルの高さに驚いた
後半では、Immunity の内容についての質問もあり、関心の高さがうかがわれた
これから科学の世界に飛び出そうとしていると思われる若者が、哲学的な事にも興味を持っている様子が伝わって来た
それに比して、わたしの答えは何とも心許ないものとしか言いようがなかった
対象となる人たちの内的世界への想像力が欠けていることも一因だろう
日頃から第三者に説明したり、ディスカッションするという状況に身を置くことが大切なのかもしれない
また、英語のトレーニングもし直さなければならないだろう
相変わらず内に抱いている、庵に籠っている哲学者というイメージを改めなければならないかもしれない
いずれにせよ、久し振りに現世に晒されたような気分で、これからに向けての課題も露わになった
2024年6月13日木曜日
テオドール・ルソー展を観る
2024年6月12日水曜日
パリ18日目の雑感
今日の午前中は、部屋と近くのカフェを往復しながら考えをまとめていた
朝の空気の中、カフェに座り考えを巡らすというのは、何ものにも代えがたい時間である
こちらに来てから、ヨーロッパの音楽をいろいろ聴くようになっている
先日も少し触れたが、こちらで彼らが演奏するのを聴く時、日本では感じられない何かを感じる
彼らにとっては身近だが、我々にとっては超えられない一線があるようなそんな領域にある芸術のような気がするのだ
この感覚は、年とともに深まってくるようである
逆に言うと、そういう認識の下で味わうというのも興味深いのではないだろうか
ところで先日、今回のパリ滞在はスローターダイクさんの講義を聴くために来たようなものだと書いた
この間、カンギレム関連のものにも反応することが少なくなかった
免疫論でその入り口に立ったからだろうか
カンギレムが若き日、リセの先生だったアランと共にオーギュスト・コントをしっかり読んでいたという
こういう繋がりが、興味を倍加する
また本日、カントを少し齧ってみた
余りにも偉大なものには近づくのを避ける性向があるためか、これまで敬遠してきた哲学者である
ところが、わたしの問題意識とも重なるところがあり、意外に面白いかも、と思わせてくれた
暫く様子を見ることにしたい
2024年6月11日火曜日
パリカフェ、拙著 Immunity の校正が終わり印刷へ、そして真に自由な時間について
2024年6月10日月曜日
欧州議会議員選挙、リブレリーの棚と対峙、そしてスローターダイクさんの話を聴く
医学のあゆみ 251: 199-202, 2014
2024年6月9日日曜日
ゲザ・アンダのドキュメンタリーを観る
2024年6月8日土曜日
拙著 Immunity についての話題
2024年6月7日金曜日
街中を歩き、時々考えをまとめる
2024年6月6日木曜日
パリ12日目で、これまでを振り返る
2024年6月5日水曜日
マルク・ダエロン博士と人生を語り尽くす
2024年6月4日火曜日
オーギュスト・コントさんの墓を詣でる
Cours de Philosophie positive(実証哲学講義、1830-1842)
La Politique positive(実証政治学、1848-1854)
La Synthèse subjective(主観的総合、1856)
医学のあゆみ (2016.9.10) 258: 1085-1089, 2016
医学のあゆみ (2014.1.11) 248: 174-178, 2014
2024年6月3日月曜日
朝のカルティエ・ラタンを味わい、午後には大きな宿題を抱える
2024年6月2日日曜日
ミシェル・ペトルチアーニさんの墓を発見
昨日雨の中、コントさんの墓を探しに出かけた
その途中で人だかりができて、通れないところがあった
ショパンの墓であった
週末ともなるとこれだけ人が集まるのかと感心しながら、暫く待っていた
その時、右に目をやるとジャズピアニストのミシェル・ペトルチアーニ(1962-1999)さんの立派な墓があるではないか
先日訪れた時には通り過ぎていた
コントさんの墓の方は、かなり歩いたのだが見つからなかった
帰りに掲示板を見直したところ、区画番号を間違えていたことを発見
しかし、石畳で歩き難く坂が多いのでそれなりに疲れたのだろう
再び戻る気にはならず、またの機会にすることにした
今日も今にも降り出しそうな空模様である
この時期のパリの朝夕はまだ肌寒い
暖房がオンにならないので、担当者に来てもらった
何のことはない、プッシュ式のスイッチを暫く押し続けなければならなかったのである
こういうちょっとしたことをいろいろ試してみるという精神が欠如しているようだ
これで気持ちよく過ごせそうである
一曲聴いてみたい気分だ
2024年6月1日土曜日
アンドレ・ジードの『地の糧』ノートでこれからを考える
わたしが自分自身による自分自身の創造と呼ぶこの創造は最大の喜びを齎すもので、それを体験するために並外れた才能が必要だということはありません。誰にでもできるのです。