自然に対する向き合い方として、重要になると考えていることがある
ピエール・アドー(1922-2010)が指摘したプロメテウス的とオルフェウス的という2つの態度である
プロメテウス的とは、理性や意志に基づく技術で自然と対峙するやり方で、人間のために自然を利用してもよいとする
これに対するオルフェウス的やり方は、人間を自然の一部と見做し、技術ではなく芸術や哲学による言説を用いる
この点については拙著の中でも触れているので、参照していただければ幸いである
その中で、「科学の形而上学化」とは、この2つのやり方を融合するものであると指摘した
それがより完全な知に向かうものという認識に基づいている
ダ・ヴィンチ(1452-1519)は、昼間に科学をやり、夜から瞑想に入った言われる
一日の営みの中で2つのやり方を統合したことになる
この視点からみれば、わたしの場合、人生という流れの中で2つのアプローチを統合している過程にあると言えるかもしれない
人生の前半に科学をやり、後半で哲学に入ったという意味で
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