本日も日課の中にあった
ただ、ベルクソン(1859-1941)について探し物をしているうちに久し振りに引き込まれ、時空を超えることになった
やはり、共振するところが多い
ものを外から見る「分析」(科学的方法)とものの中に入って感じ取る「直観」(形而上学的方法)の対比も出てきた
これを最初に読んだ時には、ものの中に入る??となったことが懐かしい
科学に対する基本的な姿勢など、驚くほど近いことを改めて確認した
ベルクソンの中でも触れられているシェリング(1775-1854)に目をやれば、「有機体の哲学」というのがある
自然を形成しているものは機械論だけでは断じてない
有機的所産はすべて自分自身で存立している
有機組織は自分自身を産出するのであり、自分自身を起源としている
つまり有機的組織は「前進する」のではなく、無限に自己自身へと回帰し続ける
あらゆる有機的組織の根底には、ある概念が横たわっている
この概念は有機的組織そのものに内在し、それを有機的組織から決して分離できない
有機的組織は単なる芸術作品ではない
なぜなら、芸術作品の概念は作品の外部、すなわち芸術家の頭の中にあるからである
原因と結果は過ぎ去りゆくもの、姿を消してしまうもの、単なる「現象」である
しかし有機的組織は単なる現象ではなく、それ自体が客体である
様々な概念を相手に戯れることが哲学であると考え、諸事物の幻影を現実のものと思い込んでいる人たちがいる
有機的組織内には絶対的個体性がある
その諸部分は全体によってのみ可能であり、全体は諸部分との相互作用によって可能である
物質に過ぎない部分がそれとは異質な理念によって関係づけられる
それを行うのは、直観し反省する「精神」に他ならない
つまり、有機的組織は「精神」との関係の中でしか考えられないのである
有機的組織の根底にある概念はそれ自体では実在性を持たず、物質も内在する概念によってのみ有機物なのである
シェリングは、有機的組織に合目的性を見ており、それは知性との関係においてのみ考えられるとしている
概念と物質は不可分であり、それぞれが共に発生したと考えているようだ
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