2023年7月25日火曜日

ヘラクレイトスの哲学とヘーゲル

































本日もヘラクレイトスについて読む

ヘラクレイトスと言えば、万物の始原(アルケー)として「火」(pyr)を見ていた

この他に提唱されたアルケーには、タレスの「水」(hydōr)やエンペドクレスの「土・水・火・空気」の4つのリゾーマタなどがある

ヘラクレイトスの哲学は「万物は流れる」(Panta rhei:パンタレイ)という2つの言葉に集約される

水や土や空気には全く動きがないように見える状態もあるが、火にはそのような状態はなく常に動いている

永続的な創造と破壊がそこにある



ヘーゲルによれば、ヘラクレイトスはタレスがそこからすべてが生まれるとした水とは違う意味で火を語っているのではないかという

始原としての火というよりは、この世界の在り様のメタファーとして火を持ち出したのではないかというのである

ヘーゲルはまた、自身の弁証法哲学の起源をヘラクレイトスに見ているという

ヘーゲルの弁証法は、1つの立場を肯定する「定立」(These)、それを否定する「反定立」(Antithese)、そしてその対立がさらに高い段階に止揚(アウフヘーベン)される「綜合」(Synthese)の3段階を経る

ヘラクレイトスは「万物は対立から成っている」「2つの対立するものが結合して調和を生み出す」「すべて存在は対立する部分の争いから構成される」と考えた

対立による葛藤が存在の根底にあり、それが更なる発展の源泉になっていると考えていたヘーゲルが、自らの思想の源をヘラクレイトスに見たとしても不思議ではない

人類の精神がこのように繋がっているのを見るのも悪くない



ところで、久し振りにヘーゲルを読んでみたが、よく入ってくるのに驚いた

これからもう少し頻繁に読みたいものである









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