2023年7月20日木曜日

シェリングの生命哲学
































今日の午後、久し振りにソクラテス以前の哲学者について少しだけ読んだ

この秋の会で話したいと思っているヘラクレイトス(c.540-c.480 BC)だが、表面的なところは非常によく入って来た

これからどこまで深めることができるのかが、夏の終わりからのテーマになるだろう

なぜか分からないが、わたしの中では古代の哲学者はすぐそばにいる

かれらとの親和性は非常に高いようだ




さて、今日も続けてシェリング(1775-1854)を読んでおきたい


前回指摘した概念と物質との合一を理解するためには、次のことをやる必要があるという

それは、想定する被造物を理想の形で思い描き、それを手本として自然を創造した高次の神的知性を想定することである

しかし、概念や構想が行為に先行するような存在者は、物質を作成できない

彼らにできるのは、せいぜい現存する物質に形を与えること、知性と合目的性の刻印を外部から与えることくらいである

創造は、それ自身の内部において、それ自身による根源的な必然性に基づくものなのである

いかにして理想は現実とともに、かつそれと不可分に生ずるのだろうか


自然物が創造者の作品であるとすれば、そこには合目的性は内在し得ない

目的概念を持ち込むことにより、その作成者は芸術家に成り下がってしまう

合目的性を自然の中に入り込ませた途端に自然の理念を破壊してしまう

合目的性は我々の知性との関係の中でのみ有効で、有限の世界のことである

無限の創造者の中では存在論的でしかあり得ない








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