今日は用事があり外出
2時間ほど丁寧に説明をしていただきながら、これからの方針を決めた
それから、最近始めたばかりのメモを読み直してみた
環境倫理についての考察である
この問題について3つの視点から論じるようである
第1は、自然の価値について
第2は、自然の資源の管理について
第3は、環境が抱える危機について
最初の視点については5つの見方を取り上げるようだ
1)神中心主義(theocentrism)
2)人間中心主義(anthropocentrism)
3)パトス中心主義(pathocentrism)
4)生命中心主義(biocentrism)
5)生態系中心主義(ecocentrism)
3番目にあげたパトス中心主義は、人間やその他の動物について痛みの感じ方を中心において考える
人間と同じように痛みを感じるのであれば、その動物も同じ倫理的配慮の下に置かなければならないと考えるのである
4番目の生命中心主義は、生きとし生けるものすべてが倫理的配慮の下にあるとする
5番目の生態系中心主義は、そこに在る個々の生物の幸福ではなく、生態系全体を倫理的配慮の対象とする
これらの議論を始める前に、自然というものについての考えを明確にする必要があるだろう
しかし、自然についてはいろいろな人がいろいろなことを言っている
一つ言えるのは、そこに在る個別を見ても自然が何かは分からないということ
その意味では、メタの概念になる
この辺の事情は、免疫について解析する中で気付いたことで、『免疫から哲学としての科学へ』の中でも論じている
ある人は、純粋の自然は存在しないという表現を使っている
認識論や文化の違いによっても自然が変わってくる
多義性がある(polysemous / polysémique な)概念だと言えるだろう
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