2024年4月3日水曜日

ポパーによる「プラトンの呪縛」(28)政治綱領(10)































本日、快晴

数日前、当面考えていくべきことがいくつかの塊になり、頭の中がスッキリした瞬間を経験した

そして本日、そこにはなかったことが面白そうに思えて来て、可能性があるのかどうかを検討することにした

その前に、日課となってしまったポパー(1902-1994)によるプラトン論をやっておきたい



保護主義的な国家論は、ソフィストのゴルギアス(483-376 BC)の弟子リュコフロンによって初めて唱えられた

彼は生まれついての特権を唱える理論を攻撃した

アリストテレス(384-322 BC)によれば、リュコフロンは法律を「人間が相互に正義を保証し合う」ための契約と考えた

また、法律には市民を善良にしたり邪悪にする力があるとは考えなかった

リュコフロンは、国家は市民を不正義の行為から保護するための道具であると見做した

ここには、社会契約の観点から国家の歴史的起源を語るヒストリシズムはなく、あるのは国家の目的だけである

プラトンはリュコフロン理論をよく知っており、最初は『ゴルギアス』においてカリクレス(5th century BC)が、後には『国家』においてグラウコンが同一の理論を説明している











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