本日は想定外の会食があった
数日前、昔の研究所でご一緒した高橋良輔先生から連絡が入ったからだ
もう30年振りくらいになるのではないだろうか
わたしにとっては信じられない、懐かしい再会となった
高橋先生は、これまで京都大学でiPS細胞による精神神経疾患の治療の領域を率いてこられ、現在に至っている
会食ではいろいろなことが話題になった
ただやはり、科学・医学と哲学などに集中していたのではないだろうか
わたしは最初から、科学の知だけでは不十分だという持論を展開した
科学を超えたところにある知(超越的なものや倫理、他の領域の知など)を視野に入れることができるのかということが、科学という営みの幅や文化の奥行きを決めることになるという主張である
これは、現在の科学を超えて、その周辺領域も含めて新しい科学の全体とすべきではないかという昔からの考えの延長線上にある
現在、現役で医学の中心に身を置いておられるわけだが、この点については違和感なく受け止められたのではないかという感触を持った
ご自身も新しい人生のフェーズが視野に入ってきていることと関係があるのだろうか
わたしの歩みも話題になった
少し変わった人生を送っているように見えたからなのだろうか
いま正確な言葉は思い出さないが、科学から哲学へ完全に移行したことが「きっぱりとした」「潔い」ものに映ったようである
人にはいろいろな人生がある
最後まで仕事をして、仕事場で亡くなるのが理想だとする人もいる
あるいは 、最後のフェーズをいろいろなことを振り返ることに使うという人もいるだろう
わたしは後者の選択をしたことになるが、これまでのところ充実した時間となっている
高橋先生がこれからどのような歩みをされるのか、見守ることにしたい
今日は人生の不思議を感じる一日となった
またお話を伺える機会が巡ってくることを願っている

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