先日の映画鑑賞の際、上映予定の映画が紹介されていた
その中に、わたしの記憶を刺激する言葉があった
「オデュッセイア」
その名が明確にわたしの意識に上ったのは、16世紀フランスの詩人ジョアシャン・デュ・ベレー(Joachim du Bellay, c. 1522–1560)の詩の中だった
そのため、「ユリス」(Ulysse)と記憶に刻まれてしまった
Heureux qui, comme Ulysse, a fait un beau voyage
(幸いなるかな、ユリスのように素晴らしい旅をした者は)
それは丁度、科学の後の道を模索していた時期に当たり、これから始めようとしている長い旅のイメージとも重なり、強い印象を残した
最初のブログに3つの記事がある
2つ目のブログに次の記事がある
そして、3つ目のブログに感動的な出会いが記された記事がある
ニーチェのニース(2011年4月25日)
最後の記事にある「ユリスのように・・・」の詩が刻まれたニースの写真は、2017年から始まったベルクソンカフェ・サイトのフロントページを飾ることになった
このカフェに、フランス語でいろいろな世界を旅する場にしたいという願望を込めたのかもしれない
デュ・ベレーの詩の続きを読むと、長い旅に出たことだけではなく、そこで経験と知恵を身につけ、最後には慣れ親しんだ故郷に戻ることができた者こそ幸せなり、となっている
そこにはローマ滞在中のデュー・ベレー自身の望郷の心が込められている
今のわたしには、旅を始める前とは違った感慨が浮かんでいる
長い前置きとなった
ここで現代に蘇ったユリシーズを観に出かけた
クリストファー・ノーラン(1970–)監督の新作『オデュッセイア』である
こちらは旅の過程を迫力満点に描くという作品で、帰郷も激しいものがあった
日頃から音や動きの少ない環境にいるためか、音響も映像も過剰に感じられ、疲れるくらい
であった
そんな中、印象に残る言葉を探したのだが、求めるものは見つからなかった
デュ・ベレーの世界に留まっておくべきだったのかもしれない

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