久しぶりにアトリエに戻り、新鮮な目で書架を眺める
そこに収まっているものは2007年にフランスに渡ってから手に入れたもので、数年前に日本に戻ってきたものである
つまり、その間にわたしの受容体が、瞬間的にであれ、反応したものの総体がそこにある
向こうにいる時には、その全体の配置が頭に入っていたのだが、こちらに移した時に、整理することなく棚に入れたため、目的の本を探すのにも一苦労するようになった
同時に、この間、興味の持ち方が少しずつ変化しており、この書架に注意を払うことも少なくなっていた
ただ、向こうにいる時に芽生え、未だに解決されていない問題意識は依然としてわたしの中にある
こちらに戻ってからやっていることは、それを解きほぐし、具体的な形に彫刻することである
彫刻と言っても、今のイメージは、粘土を盛り重ねていく塑造の方に近い
最後になると、削り取る彫刻に近くなるのだろうが、
その過程で、これらの資料は大きな力になるはずである
なぜ、これらの本を手に入れたのかが後付けで分る瞬間が訪れるかもしれない
これから、そういう気持ちでこれらの塊と歩みたいものである

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