2026年3月11日水曜日

第14回カフェフィロPAWL、無事に終わる
























本日は、第14回のカフェフィロPAWLを開催した

お集まりいただいた皆様にはいつものように御礼申し上げたい

今回のテーマは、拙著『生き方としての哲学:より深い幸福へ――アドー、コンシュ、バディウと考える』をお読みいただいた上で、それぞれのテーマを持ち寄っていただくというコンセプトであった

しかし、蓋を開けてみると、先ずわたしの方で簡単な説明をしなければならなくなった

予定していない展開になったので、第1章ピエール・アドー、第2章マルセル・コンシュ、第3章アラン・バディウの考え方のポイントをピックアップして導入とすることにした

ここでは、それぞれの思想において重要になるキーワードを列記するに留めることにしたい

まず、ピエール・アドーについては、以下のような言葉が浮かんでくる

「哲学への回心」(conversion philosophique)、「魂の鍛錬」(exercices spirituels)、「生き方としての哲学」(La philosophie comme manière de vivre)、「宇宙的意識」(conscience cosmique)、「地平融合」(ガダマーの概念)、「死の鍛錬」など

マルセル・コンシュについては、「哲学的快活さ」(alacrité philosophique:コント=スポンヴィルの言葉)、「生きられた確信」(convictions vécues)、「果てしない時間」(temps immense)と「縮小された時間」(temps rétréci)、「自然主義」(naturalisme)、「自然」(physis)、「無限」(apeiron)などが取り上げられた

アラン・バディウについては、哲学の条件としての非哲学的なもの(科学、政治、芸術、愛など)、「真の幸福」と「満足」の峻別、「真理」の復権、「出来事」、言説における「定点」の確立、ゆっくりした思考と自身の時間の支配などが指摘される

そして最後に、わたしが提唱している意識と幸福の三層構造について議論した

幸福の議論において問題があると感じるのは、何を幸福と言っているのかについての検討がないまま「幸福になるためには・・・」というようなテーマに進むことである

幸福をあたかも自明のことのように扱っている点である

詳細については、近日中に専用サイトに紹介する予定である

訪問していただければ幸いである


実は、今回の春のシリーズでは懇親会に参加できなくなった方が少なくなく、今日が初めての開催となった

参加していただいた皆様には改めて感謝したい



























この春のシリーズの出し物は、今週土曜の第16回サイファイフォーラムFPSSが最後となる

 3月14日 13:00~17:00 日仏会館 509会議室

 プログラム

  (1) 矢倉英隆:シリーズ「科学と哲学」⑩ ポパーのプラトン批判 (2)

  (2) 竹田扇:デカルトの医学論――機械論に基づいた⼈体の統⼀的理解

  (3) 白石裕隆:「文(ふみ)以前」を“詩”索する、地質・文学・遺跡紀行――
         川端康成「東海道」を端緒として

興味をお持ちの皆様の参加をお待ちしております











0 件のコメント:

コメントを投稿