この秋のカフェ/フォーラムシリーズの新企画として、哲学者と生命倫理について議論するCoELP(Conversations on Ethics of Life with Philosophers)を始めることにいたしました
7月にこのアナウンスをしましたが、今回その概略が決まりましたのでお知らせしたします
詳細はこちらから
************************************************
日 時: 2025年12月6日(土)14:00~17:00
講 師: 中澤栄輔先生(東京大学)
テーマ: 生命倫理の問題を考える――いのちの終わりの倫理
要 旨:
本講演では、生命倫理の問題をどのように捉え、どのように考えるべきか、その基本的な視点を概説したうえで、「いのちの終わり」に関わる倫理的課題を中心に考えていきます。生命倫理を考える際には、医療技術の進展がもたらす影響、患者の自己決定と専門職の責任、そして制度と個人の価値観のあいだに生じる緊張など、複数の観点を行き来する姿勢が求められます。なかでも終末期医療の場面では、延命治療をどこまで行うか、患者の意思が確認できないときにどう判断するかといった、簡単には結論の出ない問いが浮かび上がります。こうした問いに向き合うときには、倫理原則に即して考えるのみならず、関係性の中で支えられる意思決定、そのための対話の積み重ねが重要になってきます。医療倫理において「正解」が得られない場面は少なくありませんが、そのなかでどのように「よりよい判断」を模索するかという姿勢こそが問われているのではないでしょうか。本講演では、こうした視点から「生の終わり」をめぐる倫理的課題について皆さんとともに考えていきたいと思います。
会 場: 東京ウィメンズプラザ 2F 第2会議室 B
参加を希望される方は、she.yakura@gmail.com(矢倉英隆)までお知らせください
よろしくお願いいたします
0 件のコメント:
コメントを投稿