今日から何回かに分けて、春のカフェ/フォーラムシリーズの内容と寄せられたコメントを読み直し、その営みを改めて振り返ることにした
第1回は、3月4日に開かれた第11回ベルクソンカフェについて紹介したい
テーマ:マルセル・コンシュの哲学――2006年のインタビュー記事を読む――
会の要旨:
ベルクソンカフェでは、フランス語のテクストを読み、哲学することを目指しています。テクストは、わたしが関心を持っている現代フランスの哲学者マルセル・コンシュ(Marcel Conche, 1922-2022)の2006年のインタビュー記事(Philosophie Magazine)です。この中で、日本ではほとんど知られていないコンシュが「自然」「時間」「哲学と科学」「形而上学」などについてどのように考えていたのかが語られています。
寄せられたコメント:
◉ 昨日はベルグソンカフェにはじめて参加させていただきました。有り難うございました。マルセル・コンシュのPhilosohie Magazineのフランス語のインタビュー記事を読みながらコンシュの哲学に対する考え方を議論するという方式で、とても充実した内容で時間があっという間に過ぎていました。
コンシュの哲学と宗教に対する独自の見解、科学と哲学の違い、時間に対する考え方、行動と活動の意味、モラルとエティックスの違い、そして私の課題でもある真理としての自然とは何か、さらに真理と幸福について、死に対する観かたと話題は多岐に亘りました。テキストの中で私の印象に残ったコンシュの言葉は「自然の存在は、世界の把握を直接的なものにします。それは「主体」とか「表象」とかいう概念を無意味にします」でした。
マルセル・コンシュの『形而上学』の翻訳を始められている由、早い刊行を楽しみにしています。さらには、その本を題材にまた皆様と議論が出来れば、もう一段深い現代哲学の理解につながるのではないかと個人的にはそれを楽しみにしています。貴重な時間をありがとうございました。
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