今日の午前中も今年の記録を読み直していた
今日は6月分で、ほとんどがパリ生活に関するものであった
このように記録としてみると、特筆すべきことはやっていない
ごく普通の日常で、普通のひと月が過ぎているという感じである
そこに身を置いていると、主観的な受け止めには違いが出てくるので、それを求めてのパリ訪問でもあったのだが、、
アパルトマンがペール・ラシェーズ墓地に近かったので、月の初めにはその中をよく散策していた
オーギュスト・コントの墓詣をしたことはこのブログでも触れた
いろいろなリブレリーを巡ったが、今回はカンギレム関連の本に目が留まった
カンギレムがわたしのそもそもフランス滞在と直接結びついていることは、いろいろなところに書いてきた
もう18年ほど前になるが、フランスに渡る前に彼の著作を取り寄せて読んでみた
しかし、全く面白いと思わなかった
ただ、フランスの哲学環境に入れば、その受け止めは変わってくると確信していた
その根拠がどこにあったのか、未だに分からない
はっきり言えることは、科学研究と科学の哲学はわたしの中では全く接点がなかったということである
そして、科学研究から離れることにより、興味が向かう範囲が大きく変わってきたのである
何のつながりで見つけたのか分からないが、免疫と主体性と栄養について研究している人がわたしの仕事を引用していることに驚いていた
もう一人一緒に引用されていたのが、拙著 Immunity でスピノザとの関連についてコメントを頂いた方だったことにも因縁を感じていた
このことはすっかり忘れていたので、振り返りの効用と言えるだろう
その関連本を注文したところである
それとは別に、当時は今考えるようになったプロジェとは異なるものを追っていたことも分かった
夏から秋にかけていろいろ模索していたのは覚えているので、さもありなんという感じである
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