今回の拙訳の出版社である知泉書館の目録にあった創立25周年に当たっての小山光夫社長の言葉を再掲したい
このような出版社がなければ、コンシュの『形而上学』も日の目を見ることはなかったと思うと、貴重な存在であることに疑いの余地はない
同じような思いの研究者も少なくないのではないかと想像している
この挨拶文にもある「読むこと」「対話すること」については、昨年出した拙著『生き方としての哲学:より深い幸福へ――アドー、コンシュ、バディウと考える』(ISHE出版)の第1章でも触れている
この本から、アドーによるゲーテの引用を一つ
読むことを学ぶためには時間と労力を要するということを人は知りません。そのためにわたしは80年を要しました。そして、そのことに成功したかどうかさえ分からないのです。
併せて、お読みいただければ幸いである
「読む」「話す」などの基本となる人間の行為について、深く考えることが求められている
それはまた、「読むこと」「対話すること」に依存しているという入り組んだ関係にある
そのあたりも視野に入れながら、秋の夜長を味わいたいものである

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