本日、マルセル・コンシュ著『形而上学』(拙訳)が知泉書館から刊行された
わたしにとっては2年がかりのプロジェであった
日本では無名のフランス人哲学者の書が刊行されるためには、知泉書館さんのご理解が欠かせなかった
ここに改めて謝意を表しておきたい
「形而上学」と聞くと、それだけで自分には関係ないとして遠ざけられるのが普通の反応であろう
それは、この学を専門家の中の専門家の間に閉じ込めることになり、非常に残念なことである
コンシュによれば、形而上学とは、現実の全体についての理性による言説であるという
そうだとすれば、この学の対象は形而上だけではなく、形而下も含むことになる
換言すれば、世界や生命について、個々の事実を越えて全体としてどう理解すればよいのかを考えることである
わたしMOS-SEMの視点から言えば、科学はものことの部分を詳しく明らかにするのに対して、形而上学はその知見を手がかりに、世界や生命を全体としてどう理解すべきかを考える学であり、科学の先を考える営みとなるだろう
さらに言えば、そこからわれわれはどう生きるべきなのかということも見えてくる
「現実の全体についての学」について、これまで紹介されることのなかった一つの考えが本書で展開されている
是非手に取って、ゆっくりお読みいただければ幸いである
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まえがき
プロローグ
第1章 哲学者になる
第2章 哲学者
第3章 形而上学の概要
第4章 哲学的自然主義
第5章 時間、時間性、時間化
第6章 「神」への確実な道(不確実性への確実な道)
第7章 哲学の真理と実在性
エピローグ
補 遺
アルノー・プラニョルとの対話
アリオシャ・ワルド・ ロソウスキーとの対話
ディディエ・ローランスとの対話
出典
訳者解説
マルセル・コンシュ主要著作一覧
訳者あとがき
人名索引
事項索引
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