今年も11月に入った
今月は秋のカフェ/フォーラム4つを開催する予定である
◉ 第8回ベルクソン・カフェ2023年11月8日(水)18:00~20:30恵比寿カルフール B会議室テーマ:J・F・マッテイの『古代思想』(La pensée antique, PUF, 2015) を読む(参加希望者にはテクストをお送りいたします)平明なフランス語で書かれた古代ギリシア思想、特にソクラテス以前の哲学者が求めたものについて考える予定です◉ 第9回サイファイ・フォーラムFPSS2023年11月11日(土)13:00~17:00恵比寿カルフール C会議室プログラム:① 矢倉英隆 ソクラテス以前の哲学者―3② 牟田由喜子 H・コリンズ『専門知を再考する』: 専門知は市民社会にどのように有用なのか?③ 木村俊範 日本のテクノロジーには哲学が無かったのか、置き忘れたのか? ―― 一テクノロジストの疑問◉ 第10回カフェフィロPAWL2023年11月14日(火)18:00~20:30恵比寿カルフール B会議室テーマ:プラトンの『饗宴』と神秘主義愛・恋についての対話編『饗宴』を読み、我々の精神の働かせ方、さらに生き方についてのプラトンの考えと神秘主義について語り合う予定です◉ 第17回サイファイカフェSHE2023年11月17日(金)18:00~20:30恵比寿カルフール B会議室テーマ:『免疫から哲学としての科学へ』を合評する今年刊行した免疫論について、いろいろな側面から議論していただければ幸いです
これらの会からどのようなものが現れるのか、注意深く観察したい
参加を希望される方は、she.yakura@gmail.com までお知らせいただければ幸いです
今月の予定として、数日前に浮かんできたアイディアの可能性について検討することを加えたい
今月は場所を変える時期があるので、この手のプロジェには向いているかもしれない
いずれにせよ、どんなことになるのか、見守りたい
あるいはより積極的に、どのように持って行くのか、頭を絞りたい
ところで、荷物の陰から昔のノートが出てきた
そこに置いた時には覚えていたのだろうが、今では完全に記憶から消えている
それは、パリの大学院を終えトゥールに移った2016年9月から翌17年9月までの1年間の記録だった
パリ・メモに対して、トゥール・ノート①とでも言うべきものである
読み直してみたが、あの時はこんなことを考えていたのか、というような驚きは殆どなかった
この頃には、現在の考え方の核のようなものが出来上がっていたのだと思われる
ということは、これまでにやり方や考え方は確立されているのだから、あとは前に進むだけということになる
ついでだったので、既定の場所にあった2017年10月から翌18年8月までのトゥール・ノート②も見直してみた
こちらの最初のページには、マルセル・コンシュさんに面会を求める手紙の下書きがあり、当時のことを思い出した
コンシュさんからは、まず彼の著作『形而上学』を読んでからにしてほしい旨の返信があった
結局その本を読むことにはならず、面会は実現しなかった
それから、今回のカフェで取り上げるテーマについての考察も出てきて過去と繋がり、気持ちが充実してくる
また「一つひとつのすべてがミラクルなのだ」という言葉が目に付いた
何かをやった後、それは当たり前のことだと思っている場合がある
しかしよくよく振り返ってみれば、それは奇跡に近いものであることに気付いたということだろう
この言葉は噛みしめる価値がありそうだ
突き詰めれば、生きていること、そのことが奇跡なのだということに通じるからだ
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