2024年8月28日水曜日

最も自然に進められるものを


























今週から秋モードに入りつつある

月曜日、2020年春に一時帰国してからよく通っていたカフェに行ってみた

当時はコロナがこれからどうなるのか分からないという状況だったのだが、まだ夜の10時までやっていた

夜の4時間は、どっぷりとその中に入ることのできる余裕を与えてくれた

そのことに気づいたのは、コロナで制限が加えられた後、夜8時閉店になった時である

やはり2時間では足りないのである

それから2年ほどしてフランスから荷物が届き、その置き場所をアトリエとすることになってからはご無沙汰していた

今回何を思ったのか、気分転換だったのか、久し振りの訪問となった

どんな状態になるのか予想できなかったが、意外によい状態に精神を保つことができたので、昨日、今日と続いている



この間、紆余曲折はあったが、これからどのように「こと」を進めるのが自分にとって最も自然なのかが見えてきたような気がする

合わないものは思い切って捨てることである(当分の間は)

そうすることにより気持ちが楽になると同時に、集中力が増してくる(ように感じられる)

やりながら、さらに詰めることにしたい









2024年8月26日月曜日

読み返すということ





この夏は暑さのためか、考えが日替わりで変わるという異常事態を経験した

定まったはずのプライオリティが一夜にして変わるということを繰り返していた

暑さにうなされていたかのようである

そこでの教訓は、何でもありですよ、とゆったり構えておくことだろうか

今日は涼しく、この夏に浮かんできたいろいろなバージョンを頭に描きながら歩む心構えができてきたようである

因みに今朝は、この夏に書いたものを読み返していた

すでに気付いていることではあるが、この読み返すという作業がいかに大切かを感じる時間となった



ところで昨日、日本の amazon に行って拙著の Immunity: From Science to Philosophy を検索したところ、30%引きになっていた

因みに、アメリカの amazon では20%引き、ラウトレッジのサイトでは10%引きだったので、非常に高率である

向こうのビジネスを見ていると、ダイナミックにいろいろなことを仕掛けてくるという印象が強い

これらの数字は時とともに変動することは間違いないだろう











2024年8月24日土曜日

パリ殺人案内 『ソルボンヌ大学』を観る

 



今日はまた暑くなってきた

Youtubeに行くと現れたので、この映画を観ることにした

最初にフランス映画を見た時、何か異質だが興味深いものに接したように感じたが、その時の感覚を思い出した

舞台となっている大学内のほとんどの場所には実際に身を置いたことがあるので、懐かしさを感じた

しかし、当時と同じ精神状態ではその場に戻れないという気持ちもあった

それが懐かしさの正体であることに気づいたのは、アメリカ生活を終えて20年ほど経ってからアメリカを再訪した時であった

同じ場所に立っても、昔のように全身でその環境を受け止め浸ることにはならなかったからである

今回はそれほど強烈なものではなかったが、同質の感情がそこにあった

物語も早いテンポで進み、どんでん返しもあり、最後まで退屈しないで観ることができた








2024年8月23日金曜日

秋のカフェ/フォーラムのテーマが固まってきた
































この1週間で秋のカフェ/フォーラムのテーマが固まってきた

実は、想定していたものに向かおうとするとなぜか拒否反応を示すものが一つあり、どうしようか考えていた

それが昨日、新しいテーマが出てきた途端に元気が出てきたので、これを採用することにした

これでフォーラムFPSSを除いて大体のところは決まったことになる

当初の予想通り、それぞれが密に結びついている

来月上旬には最初のアナウンスをする予定である


このところ暑さもしのぎやすくなり、これから実りの秋に向かうのだろう

こちらもそのお裾分けにあずかりたいものである












2024年8月19日月曜日

お盆休みが明け、秋に向けて歩みだす

























かなり長い間ご無沙汰していたかと思ったが、まだ1週間

相変わらず、時の流れはゆったりしている

この間、わたしもゆったりして戦争関連の番組(TV、Youtuve)を観たり、「あの人に会いたい」では懐かしい日本人の姿や人生の歩みから生まれた言葉の数々を味わったりしていた

また、秋のカフェ/フォーラムに向けて、それぞれのプログラムをぼんやりと思い描いていた

広げるよりは深める方向で考えている

これから具体的な形にする作業が待っている

詳細が決まり次第この場で発表する予定なので、もうしばらくお待ちいただければ幸いである











2024年8月12日月曜日

猛暑の中 "Something the Lord Made" を観る






昨日は暑くてグロッキー状態(この言葉、今使われているのだろうか)、アトリエに行く気にもならず

去年こんな状態になったという記憶はないが、それは記憶の問題なのかもしれない

仕方なくYoutubeを散策、上の映画に出くわした

どこかに超越的な何かが出てくるのかと思い、観ることにした

最初のうちは何の映画かよく分からず、観るのを止めようかとも思ったが流し続けた

その内、医学の歴史にも関わるテーマが扱われていることに気づき、最後まで観ることになった



先天的に全身が青紫色になる病気(ブルーベイビー)の原因の一つであるファロー四徴症の外科的治療法を開発したジョンズ・ホプキンズの研究者たちの姿を描いたものであった

表に出たのは小児科医のヘレン・トーシックと外科医のアルフレッド・ブラロックであった

しかし、ブラロックの助手として重要な貢献をしたヴィヴィアン・トマスという黒人技術者がいた

その事実を表に出さなかったブラロックだが、人生の最期になり、人間としての良心が蘇ったのか、トマスとの和解に至ったことを想像させる終わりになっていた

最終的にトマスの貢献は大学から認められ、名誉博士号を授与されている

また、学会からも認められ、それまでブラロック=トーシック(BT)シャント術と呼ばれていた方法がブラロック=トマス=トーシック(BTT)シャント術と呼ばれるようになっている

人種差別や研究者の倫理に関わる問題が見えてくる考えさせられる映画であった

また、アメリカ人による映画であることを強く感じさせると同時に、そこに身を置いていた時代を思い起こさせる懐かしい時間ともなった











2024年8月10日土曜日

プロジェのプライオリティが明確になる















今朝、目覚める時、来年は哲学を基礎とした「全的生活」を始めてから18年になり、それは東京で自然科学の研究をしていた期間と同じになることに気づく

 1989->2007 = 2007->2025

科学における生活と全的生活がそれぞれ何を齎したのか

これは来年にかけて考えるに値するテーマではないかという思いに至る

それと同時に、いくつかある現在のプロジェのプライオリティが明確に見えてきた

プロジェ全体の輪郭がさらに整理されてきたという感じで、スッキリした

これからは気分に任せて渡り歩くということはなくなりそうである


庭に目をやると、先日とは異なり、多くのトンボが乱舞している

秋がさらに近づいたということか

それにしても今日も暑くなりそうだ













2024年8月8日木曜日

プロジェを整理し、ストレスフリーに


























今夜は、物凄い活力を感じる虫の乱舞が美しく、思わずカメラに収めた

背景に三日月が写っているのだが、、わたしのカメラではこの程度になってしまう



今日は日中が暑く、のんびりしていた

夜、これまで迷いながらもやっていたことをきっぱり止めにする決断ができた

これからは別の方向に進むことにしたため、気持ちがスッキリした

気分が乗らないことを続けるのは、精神衛生によろしくない

完全なストレスフリーの生活を目指している身としては、賢明な判断をしたと言えるだろう










2024年8月7日水曜日

真夏の夜のディネ: 科学から音楽へ


























今日は免疫学者の笠原正典先生との会食があった

調べてみると、前回は昨年12月となっていたので、8か月ぶりということになる

褐色のお肌なので驚いたが、現在は悠々自適で、外に出て歩く機会が増えているとのことであった

座ってばかりの生活をしている者としては、見習いたいものである



いつものように、いろいろなところに話は広がった

最初に何人かの近況が話題に上がったが、時の流れを感じるものであった

それから、拙著 Immunity: From Science to Philosophy が刊行されたことに対して、その労をねぎらわれた

日本語版(『免疫から哲学としての科学へ』)はすでに読んでいただいており、若干手を加えたところを含めて新しいバージョンも読んでいただけるとのことであった

有難いことである

免疫学についての知識だけではなく、科学についての考え方、科学者の生き方にも触れているので、広くお読みいただきたい本である

そのことに関連して、どのようにすれば科学の枠組みを変えるような研究を生み出すことができるのかといった根本的な問題を考える上で大切になると思われる、科学という営みの特徴やそれぞれの分野における歴史を広く知ることの重要性が指摘された

それは科学についての教養とでも言うべきものだが、我々が若い時にも教えられたことはなかったし、現在でもその状態に変わりはないのかもしれない

そういうコースの重要性に対する認識が低いのではないかということであった



もう40-50年も前のことになる海外での研究生活についての話も出ていた

そんなに時が流れたのかという感じだが、そうなると出てきても不思議ではない話題ではあった

先生の勤務先のマイアミ大学を訪問した際、合衆国最南端のキーウェストまで海の上をドライブし、ヘミングウェイの家まで案内していただいたことも懐かしい思い出である

海外でさらに膨らんだ言葉や文学に対する興味や音楽に対する嗜好についても話は続いた

バッハは何かを超えて語り掛けてくるように感じているご様子

他の作曲家とは一線を画しているということだろうか

その点についてはわたしも同感で、いつの日か、そのような境地に近づきたいものであるという気持ちがどこかにある

窓の外を見ると、太い虹がかかっているように見えた

豊かな時間であった





































2024年8月6日火曜日

プロジェを渡り歩き、セリーヌ・ディオンを聴く



















7月の夏のフォーラムが終わってから、いくつかのプロジェを気分に任せて渡り歩くようにやっている

これらの多くはプロジェの種のようなものなので、どのようなものが顔を出すのか分からないまま水をやっている状態に近いだろう

長い忍耐が求められるのだが、それはこれまで何度か経験しているので気楽に構えている

ここでのコツは「いまここ」に集中して小さなことを繰り返すことだろうか

そうしているうちに、知らない間にゴールに辿り着いているというのが、これまでの経験である

今度はどうなるであろうか


ところで、今回のパリ・オリンピックの開会式でセリーヌ・ディオンが「愛の賛歌」を歌ったというニュースを読む

ご自身は病を経験し、克服したということなのだろうか

じっくり聴いてみたが、元気が出てきたので貼り付けておきたい

フランス生活とフランス語を経験したことが、わたしの中で味わいを増しているように感じる















2024年8月4日日曜日

やがてみんなが百寿者に!(しかも健康で)





8月1日号の ル・ポワンの案内が送られてきた

先日のパリでもそうだったが、最近は目を通すことがなくなっている

今回のものは元気が出そうな記事が出ているようだ

「やがてみんなが百寿者に!(しかも健康で)」

クリント・イーストウッドが94歳にして最後の映画の監督をし、来年には公開されるという

このような個人的なエピソードの他に、老化についての最新の医科学の進歩にも触れられているとのこと

このような話は平均値の問題で、自分がそれに当て嵌まるかどうかは分からないが、視界が広がるお話ではあった

買って読む気はしないが、メモだけはしておきたい