中断があったが、改めて第2章「近代の自然哲学.自然学者.自然主義者.実証主義者」に入りたい
今日は、この章のイントロについて
17世紀中葉には、これまで扱ってきた「自然」の概念は消滅傾向にあった
デカルト(1596-1650)は『哲学原理』のなかで、機械的技術の生産と自然の生産は同一であると見なしている
さらに、それまであった「自然哲学」と「自然の哲学」の区別を根底から覆すのである
そして、「自然」がその古い意味――女神だとか、何か想像的な力を指していた――から、質料そのものを指すために用いられるようになる
デカルト流の機械論者、合理主義者には、「自然」という観念は神話臭を帯びていたのである
彼らは「物理学」とか「自然科学」という呼称を用いるようになる
しかし、「自然哲学」は、自然学にとって、自然主義にとって、あるいは実証主義にとって異なる関心事となっていかざるを得なかった
これから、自然哲学とそれぞれの分野の関係を見ていくことになるようだ
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