2026年2月11日水曜日

Mind in Life を読む(6)現象学的結びつき




















今日から、本書を貫く現象学のテーマを概観する第2章「現象学的結びつき」に入る

現象学が重要になる理由として、以下の2つを挙げている

第1に、人間の心を理解しようとすれば、意識や主観性を問題にしなければならないが、現象学は生の経験を記述、分析、解釈することに根ざしていること

第2に、エナクティブ・アプローチでは、心の解析に生きたオーガニズムや身体が重要になるが、フッサール(1859-1938)やメルロー=ポンティ(1908-1961)の流れをくむ現象学は、生きた身体の哲学であること

これらの理由から、現象学が主観性や意識の研究を導き、成果の意義について哲学的フレームワークを提供する可能性があるとしている


本章の目的は2つある

第1は、フッサール現象学の中心概念、特に現象学的還元(経験の研究方法)と志向性について紹介すること

第2は、現象学の3つの相――静的(static)、遺伝的(genetic)、生成的現象学(generative)――を概観すること

(1)静的現象学とは、意識の構造を対象と対象に対する志向性を、時間的な生成過程を考慮に入れずに解析する

(2)遺伝的現象学は、志向性と対象との関係が時間経過とともにどのように現れるのかを解析する

例えば、ある経験が後にどのように動機づけするのかという視点から解析する

経験は「沈殿」する構造を持つが、その研究には生身の身体と時間意識が重要になる

(3)生成的現象学においては、経験の文化的、歴史的、間主観的成り立ちが重要になる








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